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有形文化財

天神像(円空仏) テンジンゾウ エンクウブツ 1躯

指定区分・種別町-指定-有形文化財
内容彫刻
指定年月日昭和 41/12/14
時代区分江戸時代
年代1686年(貞享3)頃
作者円空
所在地木曽郡南木曽町読書3857
寸法・材質・形状高さ28.4cm
概要解説円空は、美濃国竹が鼻(岐阜県羽島市)に生まれた江戸時代初期の僧侶。元禄2年(1689)故国へ帰り、自ら中興した弥勒寺で没するまで、生涯を通じ常に諸国遍歴の旅を続けた。円空は、一生で12万体の仏像をつくると祈願したと伝えられ、現在約5,000体ほど発見されている。木曽郡内で発見された円空仏11体のうち6体が南木曽町にあるが、円空仏が注目され始めた近年までは、放置または忘れさられていた。ことに「川向の聖観音像と厨子」は、昭和50年に川向の観音堂の片隅から発見された。南木曽町における円空仏の製作年月日は、等覚寺の「弁天祠棟札」によって「弁財天十五童子像」が貞享3年(1686)8月12日につくられたことから、ほぼ同時期につくられたと思われる。また、沼田伊勢山の中腹には岩戸と呼ばれる大きな岩窟があり、ここに行者が住んでいたと伝えられること、麓の楯守神社にも「十一面観音像」があることから、円空はこの岩戸に籠もり造像につとめたと想像される。円空仏は、当時の職業仏師の作に比し、一見粗雑で荒々しい感じを受けるが、見るものに深い感動を与える美術史上でも重要な位置を占める仏像である。
交通案内JR中央西線南木曽駅から車で5分・徒歩20分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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