長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 村-指定-史跡 |
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内容 | 集落跡 |
指定年月日 | 昭和 47/10/14 |
時代区分 | 縄文時代 |
年代 | 縄文時代早期末ー前期後半 |
作者 | |
所在地 | 南佐久郡南牧村海ノ口志なの入 |
寸法・材質・形状 | |
概要解説 | 昭和47(1972)年、地元の土木業者が林道を開設工事中に土器片及び人骨を発見したことを受け、信州大学医学部が緊急発掘調査を実施した。その結果、遺跡は火山泥流の中に出来たトンネル状の洞穴で縄文時代早期から縄文時代前期のものであることが判明した。また、人骨、ニホンジカ・テン・ヒキガエル・鳥類の骨、淡水貝、条痕文・諸磯式の土器、石鏃・石匙が出土した。日本の土壌は基本的に酸性であるため、骨が残存することは珍しい。本遺跡では遺物が灰などが混ざった中性の土中にあったことから残存に繋がったと思われる。人骨は2体分検出している。1号人骨は144cmの中年女性で下あご・腕・脚・骨盤等の骨があり、残存状態が良い。2号人骨はわずかな骨しかなく、詳細は不明である。志なの入遺跡は出土した土器の型式等から主となる時代は縄文時代前期後半と考えられ、内陸部で同時代の人骨は全国的に見ても非常に稀有である。 |
交通案内 | JR小海線佐久海ノ口駅から徒歩約8分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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