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有形文化財

木造親鸞聖人像 モクゾウシンランショウニンゾウ 1躯

指定区分・種別町-指定-有形文化財
内容彫刻
指定年月日昭和 57/11/24
時代区分室町時代
年代
作者 
所在地上水内郡飯綱町古町776(願法寺)
寸法・材質・形状像高42.0cm
概要解説浄土真宗の開祖親鸞の肖像で、彫技は豪快で個性的な表現が顕著である。生前に描かれた肖像画に表された親鸞晩年の相貌の特徴(突き出した頬骨、おちょぼ口、額や顎に深く刻まれた皺など)をよくとらえており、制作年代は室町時代後半に遡るものと推定される。願法寺はかつて親鸞二十四輩ゆかりの寺院として全国から参詣者があり、「枕石御真影」と呼ばれる親鸞横臥の木造肖像が寺宝として崇敬を集め、この像の由来を主題にした絵解きが代々伝承されてきた歴史がある(飯綱町無形文化財「願法寺の絵解き」)。しかし枕石御真影像は万延元年(1860)京都出開帳の折に失われ、その代替として本願寺(東本願寺)から宝庫にあった木像を貸し渡されたのが本像である。中世にさかのぼる親鸞聖人の古像として貴重であり、飯綱町内における親鸞肖像への信仰文化の隆盛を偲ぶ遺品としても重要である。
交通案内しなの鉄道牟礼駅から車で10分、上信越自動車道信州中野ICから車で25分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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