展覧会の詳細GALLERY
「信州の雪」
遠藤 励
①夕日に染る新春のシュプール(北アルプス)
年が明けると日に日に日照時間が増し、灰色だった北アルプスの空は次第に澄みわたる。夕暮れ時の雪面に描かれたシュプールからは山滑りを楽しんだ者たちの歓喜の声が聞こえてくるようだ。
③雲を頂く北アルプスの初秋(唐松岳)
唐松の頂から眼下を見渡す。信州は有数の「清水の宝庫」として知られる。それは、北アルプスをはじめとする高い山々が雲を捕まえ、雨や雪を貯えるためだ。そしてまた下界には、水を浄化する豊かな森の存在があるのだ。
⑤温かな雪・まあるくほっこりと
灰色の厚い雲が大町の里に雪を降らせ、辺りを覆い尽くす。ほっこりと丸みを帯びてどこか温かみを感じる厳冬期の景色。幻想的な白い季節の始まりだ。
⑦火と共に・自然の神への祈り
春に向かう立春の頃。鬼に扮した村の男達が雨飾山の神に良き一年を願う。火は穢れを浄め、新しい命を生み出すとされる。竹の爆ぜる音は災いを退け、空高く上る煙は祈りを天に届ける。
クリックで拡大します