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天然記念物

飯田城桜丸のイスノキ イイダジョウサクラノマルノイスノキ 1本

指定区分・種別県-指定-天然記念物
内容植物
指定年月日平成 26/09/25
時代区分時代区分なし
年代 
作者 
所在地飯田市追手町2-678(長野県飯田合同庁舎)
寸法・材質・形状目通り幹囲約2.3m、樹高約12m
概要解説飯田城跡の一角「桜丸」にある。ここは、脇坂氏時代に初代安元が2代安政を養子に迎えるために御殿を建てた曲輪で、安元が多くの桜を植えたことから「桜丸」と名付けられたと言われている。現在残る城絵図や指図などから「桜丸」の性格を検討すると、イスノキのある空間(庭園と推定される)に面して縁を巡らせた「御座之間(ござのま)」があるほか、「御茶屋」や「青霞楼」と呼ばれる独立建物が描かれており、「桜丸」が藩主や一門の個人的で非公式な生活の場としても利用された側面があることがうかがえる。「青霞楼」から「御茶屋」にかけてのスペースは、そのような場の庭園であったと推定される。当該樹は、自生地の北限を越えた地で人の手によって大切に守られてきた樹木であると同時に、高冷地におけるイスノキとしても注目すべき巨樹であり、長野県における植栽植物を考える上で重要な個体である。また、その背景には飯田城における造園の歴史の存在がうかがわれ、人と樹木の関わりを物語る事例としても貴重である。
交通案内JR飯田線飯田駅から車で5分・徒歩15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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