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有形文化財

吉瀬不動明王像 キセフドウミョウオウゾウ 1躯

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容彫刻
指定年月日平成 29/07/25
時代区分室町時代
年代室町時代
作者
所在地駒ヶ根市中沢888
寸法・材質・形状全高22.8cm、髪際高21.3cm、寄木造
概要解説『中澤村誌』大正11年(1922)によると、元禄の検地公認で、「中沢吉瀬に長生院と称す地蔵堂があり不動尊を祀り、その除地面積1畝歩」とある。現在不動明王を祀ってある寺屋敷のお堂は、昭和24年(1949)に地元有志の発起で再建されたものであるが、それ以前(大正年代)にあった古い堂も、やはり地蔵堂と称していたと聞くので、現在の寺屋敷が、旧長生院跡と推定される。なお、この寺屋敷の周辺に堂平や寺沢という地名が残る。長生院と関連のものであろうが、かなり大規模な寺があったという伝承である。玉眼をむき出し両足をふんばった可愛らしい立像である。堂再建の折に、飯島町へ疎開していた彫刻家小林南龍氏によって、破損していた右手・足・眼・光背など修理が施された。極彩色の緑青の色が腋下に残っているので、青不動であったのかも知れない。生き生きとした表情、衣紋の彫りの深さなど、小さいながら見事な仏像である。
交通案内中央自動車道駒ヶ根ICから車で20分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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