長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
---|---|
内容 | 考古資料 |
指定年月日 | 平成 29/03/30 |
時代区分 | 平安時代 |
年代 | 平安時代(9世紀後半) |
作者 | |
所在地 | 千曲市桜堂 |
寸法・材質・形状 | 馬口遺跡-緑釉陶器1点、須恵器1点、灰釉陶器1点、黒色土器1点 地之目遺跡-灰釉陶器26点、須恵器1点、黒色土器5点 |
概要解説 | 本遺物群は、仁和4年(888)5月8日(新暦6月20日)の洪水で埋没した、田植え直前の祭祀に使用された道具(祭器)群である。出土状態や数量、器種組成などに違いが認められ、村(集落)単位と家族単位の祭祀が考えられる。古代における、田植え直前の祭祀は不明な点が多いが、民俗例における水口祭との対比が可能なこれらの祭祀遺物は、古代祭祀の実相を究明するための第1級資料である。また、出土遺跡が全国でも有数の更埴条里遺構や屋代木簡や律令的祭祀遺物出土地に近接しており、これらと合わせれば、千曲市域の古代社会解明に寄与するところが大きい。遺物群のうち、緑釉陶器水注や灰釉陶器突帯付短頸壺など、希少性の高い遺物の存在は注目される。また仁和4年という実年代の定点に位置づけうる点で、古代土器の編年研究の定点資料であり、商品流通の研究を進める上でも重要な資料である。 |
交通案内 | ※非公開のため見学はご遠慮ください。 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
写真をクリックすると拡大画像がご覧いただけます