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天然記念物

行善寺のタキソジュウム ギョウゼンジノタキソジュウム 1本

指定区分・種別町-指定-天然記念物
内容植物
指定年月日平成 28/03/25
時代区分明治時代
年代1910年(明治43)
作者
所在地上水内郡信濃町古間541
寸法・材質・形状樹高約21.63m、胸高幹囲約4.17m
概要解説タキソジュウムはラクウショウ(標準和名はヌマスギ)の属名であり、本種は北米原産の樹木である。日本には明治初期または後期に種子で導入されたとされる落葉針葉樹で、羽状の葉が秋には落葉することから漢字表記には「落羽松」が使われる。タキソジュウム属は、古代に繁栄したメタセコイア属と同様に、現世では世界で数種のみが限られた地域でしか生育していない、「生きた化石」として知られている分類群の一つである。また、ラクウショウは原産地では湿地や沼地に生育するため、気根(呼吸根)を発達させる珍しい形態的特徴もあり、明治期に希少な外国産樹種として専門家によって導入されたものである。その後、各地で播種、植栽された個体の中には大径木にまで生長したものが長野県内でもわずか数本確認されており、「行善寺のタキソジュウム」は明治43年(1910)の本堂の本堂屋根葺き替えの折、越後の職人が記念に植えたとされており、その後も清水が湧く境内で地域の手で保育され、生育環境に恵まれたため大径木にまで生長し、現在に至っている。
交通案内しなの鉄道北しなの線黒姫駅から車で3分、上信越自動車道信濃町ICから車で5分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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