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史跡

座光寺の石川除 ザコウジノイシカワヨケ  

指定区分・種別県-指定-史跡
内容治山・治水施設
指定年月日平成 30/09/27
時代区分江戸時代
年代1828年(文政11)-1831年(天保2)
作者
所在地飯田市座光寺6710-2ほか
寸法・材質・形状全長215.5m、高さ3.1m、石積堤防
概要解説石川除は、天竜川と南大島川の合流点に築かれた石積みの堤防であり、江戸時代後期の文政11年(1828)-天保2年(1831)に築かれ、天保10年(1839)に修復され、その後、修復や補強が行われるも、形状・形態を大きく変えずに、現在まで保存されている。なお、石積みの嵩上げと水見台の設置は明治元年(1868)の改修工事による。指定地外は埋没しており全体像は目視できないが、飯田市教育委員会の発掘調査により、全長215.5メートル、高さ3.1メートルの二段積みの大石積堤防で、水流を緩めるために流路に向けて張り出した「中羽根」と呼ばれる施設や「中水門」・「9尺水門」と呼ばれる2基の水門が備えられていることが明らかになった。このように、石川除は、極めて良好な状態で遺されており、19世紀前半の土木技術を目の当たりにできるだけでなく、築造に至る経緯、完成後の修復・改修の様子、築造による経済的効果を考察できる新田検地等の文書や地図等の史料が保存されており、当時の政治・経済・社会のありようにまで迫れる文化財である。
交通案内JR飯田線元善光寺駅から徒歩13分、信南交通広域バス阿島線「中河原」下車徒歩10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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