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有形文化財

千代(米川)の板碑 チヨ ヨネガワ ノイタビ 1基

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容石造文化財
指定年月日平成 24/03/21
時代区分鎌倉時代
年代1294年(永仁2)
作者
所在地飯田市追手町2-655-7(飯田市美術博物館)
寸法・材質・形状高さ99.5cm、幅上31cm、厚さ3cm、重量22.5kg、緑泥片岩製
概要解説昭和6年(1931)、旧千代村役場の建設工事の際に地中から発見され、当時の土地所有者の墓地に移され、平成24年(2012)1月17日飯田市に寄贈された。現在は飯田市美術博物館に常設展示されている。板碑とは、石製の供養塔の一種。本板碑は、薄く加工された秩父産の緑泥片岩(秩父青石)で作られ、縦に細長い碑面上方に阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩の梵字を刻み、阿弥陀如来の梵字の上に天蓋を、それぞれの梵字の下に蓮華座を刻んでいる。さらにその下に「永仁二年(1294)二月」の年号が刻まれている。これは、本板碑が当地方では文永寺の石室五輪塔(弘安6年・1283、重要文化財)に次ぐ古い年代を持つ石造物であることを示している。また長野県内で確認されている板碑のうちでも三番目に古い年代を示している。本板碑の形状は関東地方を中心に分布する武蔵型板碑と呼ばれるもので、この種類の板碑の分布の西縁に位置している。
交通案内JR飯田線飯田駅から徒歩15分、中央自動車道飯田ICから車で15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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