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史跡

南本城城跡 ミナミホンジョウジョウアト 

指定区分・種別県-指定-史跡
内容城跡
指定年月日平成 25/03/25
時代区分室町時代
年代室町-江戸初期
作者
所在地飯田市座光寺2503ほか
寸法・材質・形状
概要解説天竜川右岸の中位段丘先端に築かれた山城である。東側には居住空間の郭群をもつ北本城城跡がある。両城は北側の堀がつながるなど、関連性がうかがえる。南本城城跡は、多数の郭群や堀切・土塁等が複雑に配され、軍事防御施設の機能をもった山城である。南信地方ではこれほどの規模と複雑な構築物をもった山城は他に類例が少ない。両城とも在地豪族である座光寺氏が築城したと推定される。座光寺氏は、武田氏による下伊那支配に伴い武田方の有力武将となっており、その時期(天正年間)に築城したとみられる。一方、南本城城跡にみられる大規模で複雑な縄張は、南信地方では類例が少ないことから、座光寺氏が滅亡した天正3年(1575)以降、織田氏・豊臣氏・徳川氏・後北条氏らによる戦国時代末期の軍事的な緊張が高まった時期に、大規模な普請がなされたと考えられる。その主体は、在地勢力ではなく、より大きな勢力の手が加わっていた可能性が高い。
交通案内JR飯田線元善光寺駅から徒歩10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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