長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 県-指定-県宝 |
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内容 | 石造文化財 |
指定年月日 | 平成 28/03/17 |
時代区分 | 南北朝時代 |
年代 | 1393年(明徳4) |
作者 | |
所在地 | 上高井郡高山村牧字久祢下1061-5(明徳寺) |
寸法・材質・形状 | 総高178.0cm |
概要解説 | 3段付基壇の上に六角柱の幢身を立て、中台と龕部を安置し、その上に笠と露盤宝珠を抱く。龕部は六角柱で、6面に六地蔵群が彫り込まれており、保存状態も良好である。幢身の1面のみに銘文が刻印されており、その大半は摩滅で読解不能であるが、明徳4年(1393)8月13日の紀年銘は判読でき、六地蔵石幢の建造年月が判明する。幢身部分は六角柱で鎌倉時代の様式をもち、中台は平面の格座間をもった室町時代の様式をもち、正に南北朝時代の時代的特徴を備えている。長野県内の六地蔵石幢として知られているものは、本資料を含めて6例となるが、本資料は長野県内では2番目に古いものとなり、六地蔵石幢の全ての各部が完全形で残る唯一のものでもある。群馬県の78基、埼玉県の64基の六地蔵石幢を含めても、このような完全形で遺存している事例は他にない。南北朝時代の六地蔵石幢の基準資料になりうるものであり、また、石造美術品として貴重である。 |
交通案内 | 長野電鉄須坂駅から山田温泉行バスで30分牧上バス停下車 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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