長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 県-指定-県宝 |
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内容 | 彫刻 |
指定年月日 | 平成 28/03/17 |
時代区分 | 鎌倉時代 |
年代 | 鎌倉前期 |
作者 | |
所在地 | 飯田市箕瀬町1-2464-1(柏心寺) |
寸法・材質・形状 | 像高52cm、桧材 |
概要解説 | 柏心寺の本堂に本尊として安置される阿弥陀如来坐像で、来迎印を結ぶ。材質は桧とみられる針葉樹材の割矧造。水晶を嵌入し、玉眼とする。胸前に内衣をあらわすなどの本像の着衣形式は興福寺北円堂弥勒仏像(奈良市、国宝)の形式と近似しており、慶派仏師の作と考えられる。柏心寺本尊の伝来に関する史料はなく、創建時以来の本尊として伝えられ、嘉永4年(1851)に本尊上部の天蓋が寄進された以外に知られるところがない。開創に際して畿内や三河等の由緒ある他寺などよりもたらされた可能性がある。以上より、本像は、慶派正統の作風を継ぐ阿弥陀如来坐像であり、その着衣形式に北円堂弥勒仏像に倣ったとみられる顕著な特徴を示す作例として、彫刻史上貴重である。造立当初の状況は詳らかではないが、飯田の古刹に近世の開創以来、本尊として伝えられ、当地域の仏像受容の水準や趣向を明示する存在でもあり貴重である。 |
交通案内 | JR飯田線飯田駅から徒歩10分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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