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史跡

元寺場跡 モトテラバアト 

指定区分・種別市-指定-史跡
内容社寺の跡
指定年月日平成 24/03/26
時代区分平安時代
年代平安時代、室町後半-戦国時代
作者 
所在地松本市波田水沢国有林237-ほ・へ・と・ち
寸法・材質・形状1.44ヘクタール
概要解説元寺場は、白山山頂(1,372m)から少し下った標高1,250m付近にある。若澤寺の前身と伝えられ、人工的に切り開かれた平場には堂跡の礎石が残り、神・仏一体で信仰された時代に、山岳信仰のためにつくられた山岳寺院跡と推測される。平成11年度から3カ年にわたり試掘調査が行なわれ、少なくとも平安時代と室町時代後半から戦国時代に一定期間常駐し、利用されていたことが確認された。伝承では室町時代の長禄2年(1458)には、すでに若澤寺に下った、とされていたが、それ以後も何らかの利用があったと考えられる。元寺場は、大きく4つの平場から成り立ち、若澤寺から続いていると思われる参道は、白山方面へと続いている。遺跡の中核部と考えられる平場1には、柱間5間×5間の礎石が整然と配置された基壇があり、堂跡だったと考えられる。地方における密教寺院の本堂は五間堂といわれ、この建物跡はまさにこれに該当する。東側の礎石が無い部分が外陣、中央の礎石が無い2間×3間部分が内陣であろう。
交通案内長野自動車道松本ICから車で30分若澤寺跡から山道を2kmほど徒歩移動

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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