須山計一展

展覧会の詳細

展覧会名須山計一展
会期1997年5月24日(土)~6月15日(日) ※会期中無休
場所長野市岡田178-13 八十二別館1階 ギャラリー82
概要下伊那郡鼎村(現飯田市)出身で、漫画家・洋画家・美術評論家として活躍した須山計一(1905-1975)の油彩画・水彩画・漫画・素描など代表作56点を展示しました。

 非昭和初期プロレタリア美術運動の先駆者のひとり。風刺漫画家としても活躍し、東京美術学校在学中から雑誌等に投稿していた。一水会初入選以来、写実的な油彩画が基盤となる。全信州美術展の開催や信州美術界の結成に尽力し、長野県の美術界に貢献した。

労働者

1930年
油彩
プロレタリア美術の代表作例。東京美術学校卒業制作である。たくましい労働者を画面いっぱいに描き、フォービズム調の大きな筆使いで訴えかける作品は、左翼思想の高揚した気分に満ちている。人物がとしても秀作。

あえぐ植民地

1933年
水彩
1930年代の大恐慌期にインド・アフリカ・南米へ市場拡大するイギリスやアメリカにむけた風刺画。東京美術学校在学中から漫画 家として活躍し、雑誌『東京パック』などに作品を発表している。

北信残秋

1946年
油彩
昭和21年第1回日展出品作である。須山は画壇的な名誉や栄達は眼中になく、日展には1回と2回展に出品するのみ。この作品は疎開中の姨捨のあたりから晩秋の善光寺平を展望したものである。自然のたたずまいや人々の暮らしを明るさと透明感あふれる色彩で描写している。初期の油彩画とはまったく別人が描いたかに思われる穏やかな描写である。

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