宮坂 勝 展

展覧会の詳細

展覧会名宮坂 勝 展
会期1990年6月2日(土)~6月24日(日) ※会期中無休
場所長野市岡田178-13 八十二別館1階 ギャラリー82
概要「実在」を求めた洋画家・宮坂勝の作品59点を展示しました。

 南安曇郡倭村(現松本市)の酒造家の次男として生まれた。東京美術学校に学び、大正12年(1923)渡仏。フォービズムの先駆者オットン・フリエスに師事し4年間パリで学んだ。
 宮坂勝の画業は大正デモクラシーの時代に重なる。これは日本近代洋画の礎の築かれた苦闘の時代に相当する。宮坂はフランス印象派の流れを汲む感覚的な傾向に徹底的に抗した岸田劉生に深く共感し、劉生ばりの写実画をのこした。
 また、宮坂は画家としては珍しく理論家で絵画について多くの諸論をのこした。その論点は「実在の探究」「絵画における造形性の諸問題」の2点につきる。 宮坂の求めた実在とは、自己の内部の美的秩序の表象。かたくなまでの自己の内的な求めに応じての遍歴をとげた。

石膏のある静物

1926年
油彩
滞仏時代末期の作品。「和製印象主義官学派の癖」を洗い落とすことに費やされた。「無智・感傷的・貧弱・悪趣味・不健康・部分的・アルモニーの無い・物質感の無い」日本人の弱点を弾き返す力強さがある。造形性の探究と濃密な油彩の特色が端的に示される。

スケート

1946年
油彩
宮坂は木崎湖を好んで描いた。戦時中刑事ににらまれながら大糸線で通った。筆触に、開放の喜びを示すかのようなリズム感があり彩色も落ち着いている。

明神岳

1949年
油彩
自然の清明を輝かす洋風琳派ともいうべき個性を示し、油絵の普遍性をあらわした。

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