信州の伝承文化 -長野県無形民俗文化財-

三郷の道祖神祭り 子ども組が中心の盆と正月の道祖神祭り

県指定無形民俗文化財 【安曇野市】

由来・次第

 安曇野市三郷では、道祖神仲間と呼ぶ子ども組が中心となって盆・正月に道祖神祭りが行われている。なかでも楡(にれ)・住吉、上長尾、北小倉の3地区の祭りは、子どもの行事としての道祖神祭りの多様な姿が見られるとともに、従来からの風習をふまえながら独特な儀礼を展開している。

(写真 安曇野市教育委員会)

 

≪楡・住吉の道祖神祭り≫
 木偶(でく)等が飾られた舞台(ぶてん)が道祖神碑の前に曳き出され、住吉神社に奉納される。子どもが主体となって、木偶の制作や祭囃子が伝承されており、子どもの成長を祈る祭りとして行われている。

●開催日/8月14日

 

≪上長尾の道祖神祭り≫
 東村・西村・北村の各道祖神から、飾り付けられた舞台が曳き出され、3カ所の道祖神を順に巡り、諏訪神社に近い北村の道祖神前に集結する。1月には、冬の道祖神祭りとして鳥追いが行われる。大声で鳥追いの唄をはやし立てながら3カ所の道祖神を巡る。いずれの行事も子どもが主体で行われる。

●開催日/8月14日・15日、1月第2日・月曜日

 

≪北小倉の御柱≫
 道祖神の傍らに飾り御柱を立てる行事で、元旦早朝、子どもが地区内を巡り、柱立てを呼びかけ、大人が木遣り唄に合わせて人力だけで飾り御柱を立てる。上手(わで)、中村、下村の3カ所で行われる。

●開催日/1月1日

 

●開催地/安曇野市三郷温・小倉

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