長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 町-指定-有形文化財 |
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内容 | 寺院建築 |
指定年月日 | 平成 28/03/04 |
時代区分 | 江戸時代 |
年代 | 1803年(享和3) |
作者 | 座光寺村 田中和助清綿 |
所在地 | 下伊那郡高森町下市田4389-1 |
寸法・材質・形状 | 間口2.59m、切妻造、桟瓦葺、一間四脚門、右側の袖塀に潜り門 |
概要解説 | 松源寺山門は、享和3年(1803)に再建されたものである。再建というのは、もともとあった山門が安永年間(1772-1780)に疾風で大破したため、再建するためにその部材を解体し保管したものを利用し、現在の場所に建てられたためである。安永年間に倒壊した山門は、元文・宝暦期頃の建築と推定される。松源寺の山門が再建された享和3年(1803)に近い時期の天明3年(1783)に建てられた田中八幡宮本殿や、天明4年(1784)に建築された白髭神社本殿(県宝)、寛政7年(1795)の耕雲寺羅漢門(飯田市指定有形文化財)などの彫刻と比較すれば古風さが歴然であり、当地域の18世紀中期の建築として貴重な文化財である。史料として、享和2年(1802)役所へ提出した「山門再建願い」の控えがあり、その中で、大破した際の部材を解体保管していたことが述べられており、安永年間以前の門もほぼ現状と同じような建物であったと推定できる。 |
交通案内 | JR飯田線市田駅から車で10分、中央自動車道松川ICから車で15分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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