長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 町-指定-有形文化財 |
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内容 | 神社建築 |
指定年月日 | 平成 28/03/04 |
時代区分 | 明治時代 |
年代 | 1888年(明治21) |
作者 | |
所在地 | 下伊那郡高森町山吹2357 |
寸法・材質・形状 | 間口3間、奥行6間、切妻造 |
概要解説 | 明治21年(1888)に飯田の今宮郊戸神社より購入移築されたものである。不動尊とともに蚕玉神も祀られているため、蚕玉堂ともいわれている。隣政寺は一般に「山の寺」といわれるように、標高890メートルに位置し、気温も低いため古くから近在の蚕種を預かり、貯蔵していた。『隣政寺焼失後記録』によれば、文化7年(1810)蚕玉堂建立、文政6年(1823)土蔵新築の記録があるが、天明3年(1783)に菅江真澄(江戸時代の旅行家、民俗学の元祖)の著した『伊那の中路(なかみち) 真澄遊覧記』の一節に、山の寺に蚕種を預けて貯蔵することが述べられており、天明年間以前から蚕種を貯蔵していたことがわかる。この地域の重要な産業であった養蚕の歴史を今に伝える文化財として高い価値がある。 |
交通案内 | JR飯田線下平駅から車で15分、中央自動車道松川ICから車で15分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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