長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 町-指定-有形文化財 |
---|---|
内容 | 寺院建築 |
指定年月日 | 平成 28/03/04 |
時代区分 | 明治時代 |
年代 | 1894年(明治27) |
作者 | 坂田 亀吉、立川 音四郎種清 |
所在地 | 下伊那郡高森町山吹2357 |
寸法・材質・形状 | 間口7間、奥行6間半、入母屋造 |
概要解説 | 明治24年(1891)に当時名工の誉れ高い立川流を受継いだ坂田亀吉が請け負ったものである。坂田亀吉は工事途中、病により亡くなり、その後は坂田亀吉の師匠である諏訪の立川(立木)音四郎種清が亀吉の意志を引き継ぎ、明治27年(1894)に完成した。特筆すべき点は、亀吉と音四郎、2人の立川流により施された見事な彫刻である。向拝正面の虹梁の子持龍(親子龍)、海老虹梁の昇り龍・降り龍、牡丹の篭彫りによる手挟みは音四郎の作である。唐破風上面にみえる菊の透かし彫りによる兎の毛通し、向拝柱の木鼻に彫られている親子獅子と獏は亀吉のものであり、やや深い彫り方による躍動感を感じさせる見事な作品である。立川(立木)音四郎種清は、幕末から明治中期にかけて立川流を受け継いだ大工として特に有名である。坂田亀吉最後の建築であるとともに、立川(立木)音四郎種清との2人の偉大な実力者が関わった建築物であることから文化財として高い価値がある。 |
交通案内 | JR飯田線下平駅から車で15分、中央自動車道松川ICから車で15分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
写真をクリックすると拡大画像がご覧いただけます