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有形文化財

仏涅槃図 ブツネハンズ 1幅

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容絵画
指定年月日平成 28/01/20
時代区分室町時代
年代室町時代(14-15世紀)
作者
所在地駒ヶ根市赤穂29-1(光前寺)
寸法・材質・形状縦171.6cm、横157.0cm、絹本著色、四幅一鋪
概要解説涅槃図とは、釈迦の入滅の様子を描いた仏教絵画である。本図は以下のような特徴がある。錫杖に引っ掛けられていることの多い袋が釈迦の枕元に置いてある、両面の両端に供物を乗せた供養台の一部が描かれる、ゾウが伏せ、獅子が仰向け、ネコが描かれる、などである。本図にもっとも近い特徴を持つのは、永観堂禅林寺本である。軸箱に延亨元年(1744)と表装したと記されているが、類例と比較してみても明らかに本図は中世にさかのぼる作であり、前述の年は修復した年と思われる。また、軸箱に「兆典子筆」とあるのは画僧明兆(1362-1431)をさす。優れた涅槃図が明兆作とみなされることが少なくないが、本図は明兆作とは認めがたいものの、そうとみなされるほどの涅槃図として認識されていたことを示し、本図の制作年代が中世にさかのぼることを裏付ける根拠のひとつである。本図は信州屈指の涅槃図の優品といっても過言ではないとされている。
交通案内JR飯田線駒ヶ根駅からバスで20分、中央自動車道駒ヶ根ICから車で5分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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