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無形民俗文化財

吉田の煙火 ヨシダノエンカ 

指定区分・種別町-指定-無形民俗文化財
内容年中行事(無形民俗)
指定年月日平成 26/03/07
時代区分江戸時代
年代元禄年間
作者
所在地下伊那郡高森町吉田1487(吉田神社)
寸法・材質・形状
概要解説吉田の煙火は、天下泰平・五穀豊穣・疫病退散等の祈願と感謝のために打ち上げられたことに始まった奉納煙火であり、飯田・下伊那地域の古い歴史を持った貴重な煙火の一つである。吉田の煙火の始まりは、江戸時代中頃の元禄・元文年間であり、上飯田の郊戸神社や清内路の煙火と同じく飯田・下伊那地域で最も早く始められた奉納煙火である。吉田神社の氏子は、伝承によると元禄年間より、史実によると元文年間より、煙火作りに励み、法律で禁止された大正末期頃までの200年余の間、自分達で独自の花火をつくってきた。この吉田の煙火は、自然災害や疫病等を回避し、自分達の生活安定を神に祈願するために、手づくり花火を奉納する古典の伝統花火である。その手づくり煙火の証しとしての煙火筒や煙火用具が数多く残されている。また、神社に奉納された絵馬や関連資史料が区有文書や煙火を製造した氏子の家に残されている。昭和の初期からは法規制により氏子自らの手づくりではなくなったが、吉田の煙火は、300年以上もの長きにわたり伝承され、神社に奉納してきた貴重な無形民俗文化財で、将来に保存・継承すべき祭事である。
交通案内JR飯田線市田駅から徒歩25分・車で7分、中央自動車道松川ICから車で15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。