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有形文化財

大法寺仏涅槃図 ダイホウジブツネハンズ 1幅

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容絵画
指定年月日平成 25/02/26
時代区分江戸時代
年代1718年(享保3)
作者
所在地駒ヶ根市赤穂2868
寸法・材質・形状縦135.6cm、横130.6cm、紙本著色
概要解説画面中央の釈迦は着衣に截金風の文様を施し、釈迦を取り囲む会衆の数は65人を数え、鳥獣の種類は昆虫の類を含めて50種以上確認できる。図像的な特徴としては、金色の菩薩形が2人、釈迦が横臥する宝床の右側(画面下方)に坐している点が挙げられようか。宝床の右側に菩薩形があらわされることはあまりない。その描写は、全般に型にはまった観はあるものの、釈迦の精緻な截金風の文様や会衆の着衣の文様など、各所に丁寧な仕事ぶりをみることができる。図の右下に「御絵所」「姉崎永喜」と朱印が捺してあり、裏に「京四条通室町東江入ル町御絵所姉崎永喜畫之」の墨書がある。また、「奉寄進涅槃像 為両親菩提也 大法寺常什也 享保三年戊戌二月十五日真浄山二代日栄 花印」の記載があり、江戸時代中期享保3年(1718)に姉崎永喜により制作されたことが分かる。図像的特徴や、鮮やかな色彩、型にはまった人物描写からみても、本図は江戸時代中期頃の様相を呈している貴重な図であり、保存状態もきわめて良好である。
交通案内JR飯田線駒ヶ根駅から車で10分、中央自動車道駒ヶ根ICから車で10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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