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重要文化財

旧常田館製糸場施設 キュウトキダカンセイシジョウシセツ 7棟

指定区分・種別国-指定-重要文化財
内容建造物その他
指定年月日平成 24/12/28
時代区分明治時代
年代明治-大正時代
作者
所在地上田市常田1丁目
寸法・材質・形状3階繭倉庫-木造3階建、東面切妻造、西面寄棟造、桟瓦葺、南面下屋付属、鉄板葺 4階繭倉庫-木造4階建、寄棟造、桟瓦葺 5階繭倉庫-木造5階建、寄棟造、桟瓦葺、南面下屋付属、鉄板葺 5階鉄筋繭倉庫-鉄筋コンクリート造5階建、寄棟造、鉄板葺 撰繭場-木造2階建、切妻造、桟瓦葺 事務所兼住宅-木造2階建、寄棟造、桟瓦葺 文庫蔵-土蔵造2階建、切妻造、東面付属屋及び南面下屋付属、桟瓦葺
概要解説旧常田館製糸場施設は、岡谷出身の実業家笠原房吉(ふさきち)が明治33年(1900)に創業した機械製糸工場で、現在は主にスチロール製品を製造する。工場内には創業時から大正時代にかけて建設された繭倉庫群を中心に、製糸場時代の諸施設が残される。3階繭倉庫と5階繭倉庫は、多窓式と呼ばれる自然乾燥を前提とした繭倉庫の形式になる。一方、4階繭倉庫と5階鉄筋繭倉庫は密閉式の繭倉庫で、大正時代以降、乾燥機の発達により通風による乾燥が必要なくなったことを物語る。長野県で発展した多層の木造繭倉庫群を有する近代機械製糸工場の遺構として貴重であるとともに、わが国の製糸業の中心地の一つであった長野県の近代化を示す施設として高い価値が認められる。
交通案内JR・しなの鉄道上田駅から徒歩5分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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