長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
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内容 | 寺院建築 |
指定年月日 | 平成 23/12/27 |
時代区分 | 江戸時代 |
年代 | 1797年(寛政9) |
作者 | 伊藤常八尉良長 |
所在地 | 駒ヶ根市中沢4815 |
寸法・材質・形状 | 間口5.3m、奥行3.2m、三間一戸楼門、入母屋造、桟瓦葺 |
概要解説 | 三間一戸楼門(間口5.3m、奥行3.2m)で、屋根は入母屋造、桟瓦葺とする。変わっているのは、参道入り口側ではなく、本堂側に軒唐破風をつけている点である。造立に関する史料として2階に寛政9年(1797)「広善山三門造立記」の木札がある。寺の説明板によれば、九世が高遠番匠伊藤常八尉良長に命じて鐘楼門として造らせたという。建築様式からも、寛政年間の建立と考えられる。なお、大正7年(1918)に瓦葺にしたときの木札も残る。この楼門は、2階の立ちがきわめて高い点も特徴で、いかにも江戸時代後期の様式を示しているが、これは、一段高い位置にある本堂からみて、立面が低くみえるのを防ぐ工夫と考えられる。この時代の建築としては彫刻が少ない点も特徴であるが、組物は1階を和様、2階は禅宗様として使い分けており、大工の建築様式に対する意識の高さを伺うことができる建築である。 |
交通案内 | JR飯田線駒ヶ根駅から車で15分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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