長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 国-指定-重要文化財 |
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内容 | 土木建造物(橋梁・隧道トンネル・堰堤ダム・堤防等) |
指定年月日 | 平成 24/07/09 |
時代区分 | 大正時代 |
年代 | 1916年(大正5) |
作者 | |
所在地 | 松本市内田字内田山 |
寸法・材質・形状 | 延長141.2m、石造及びコンクリート造、旧堰堤取付及び護岸石積付属 |
概要解説 | 牛伏川本流水路は、松本市南東部の筑摩山地に所在する石造の流路工で、大正5年度に施工された。東西延長141mの水路内に19基の床固(段差)を取り入れ、全体が階段状を呈することから階段工とも称される。設計は、長野県内務部土木課が行い、内務省技師池田圓男(のぶお)が指導にあたった。階段状の形式は、フランスのアルプス渓流砂防の水路を参考として、池田が提案したものである。水路は、幅5.6m、高さ1.4m、床固の下で幅を広げて台形状の水叩きを設け、独特な蛇腹状の平面を形づくる。水路の側壁は勾配8分で立上げ、台形断面を呈する。牛伏川本流水路は、周辺の地形に応じて選択された独特な階段状の形式を、熟練した石積技術を用いて実現しており、技術的に高い評価を有する。また、緑化による治山を実現した牛伏川砂防施設の基幹となる施設であり、歴史的に価値が高い。 |
交通案内 | JR篠ノ井線松本駅から車で15分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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