信州の文化財を探すSEARCH

県宝

永正地蔵尊及び石龕 エイショウジゾウソンオヨビセキガン 1基

指定区分・種別県-指定-県宝
内容歴史資料
指定年月日平成 16/11/22
時代区分室町時代
年代1507年(永正4)
作者 
所在地上水内郡飯綱町牟礼867-2
寸法・材質・形状総高114.0cm、石造龕
概要解説この地蔵尊と石龕(像を納める厨子)は昭和元年(1926)頃に付近から掘り出されたという。石龕は寄棟造りで、屋根、奥壁、基礎部が一材で、袖石がそれぞれ縦長と横長の二材から構成されている。地蔵尊は摩滅が激しく、細部の造形がわからなくなっているが、形態は中世の地蔵石仏に普遍的に見られるものと同じである。奥壁には銘文があり、永正4年(1507)に本阿弥陀仏という時宗(浄土教の一派)系統の法名をもつ人物が両親への供養のために造立したことがわかる。全国的にも類例の少ない、造立年代が明らかな石龕に入っており、中世における石造地蔵尊の基準作として貴重である。また時宗に関わる造立者名があることは、時宗系の浄土信仰が当時この地域にまで及んでいたことを示し、信濃における民衆の信仰を考える歴史資料としても重要である。  周辺から出土し、覆屋に保存されている五輪塔残欠と板碑型塔も附属指定されている。
交通案内しなの鉄道牟礼駅から車で5分、上信越自動車道信州中野ICから車で25分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

写真をクリックすると拡大画像がご覧いただけます