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重要文化財

旧中村家住宅  キュウナカムラケジュウタク  2棟

指定区分・種別国-指定-重要文化財
内容民家建築
指定年月日令和 2/12/23
時代区分江戸時代
年代1843年(天保14)頃
作者 
所在地塩尻市奈良井311
寸法・材質・形状主屋:桁行6.1m、梁間17.2m 木造2階建、切妻造、平入、鉄板葺 土蔵:桁行4.1m、梁間5.3m 土蔵造2階建、切妻造、平入、鉄板葺
概要解説旧中村家住宅は、近世奈良井宿において塗櫛問屋を営んでいた家で、主屋・土蔵共に天保14年(1843)頃の建築。 主屋は奈良井宿の町家における最も一般的な規模の間取りで、2階の縁部分が1階より張り出す出梁や、猿頭と呼ばれる桟木で横板をおさえた、小屋根と通称する板庇など特徴的な表構を持つ。主屋内オモテニカイの床板には漆の痕跡があり、そこで様々な色の漆を使用する加飾等の仕上げの塗の作業が行われていた。土蔵は、通常の収蔵を主目的とした土蔵とは異なる点が多く、構造、部材の様相、室(モロ)の存在、床板に付着して残る漆などから、1階、2階で漆塗りの作業を行った塗蔵で、近傍の漆工町木曾平沢の塗蔵の原型ともいえるものである。 旧中村家住宅は、塗櫛を商うだけでなく、敷地内で漆塗りの作業をおこなうとともに、必要に応じ旅籠機能を果たすなど、当地方の宿場町の経済活動をあきらかにするものとして極めて価値が高い。
交通案内JR中央西線奈良井駅から徒歩10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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