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県宝

若一王子神社観音堂及び宮殿 ニャクイチオウジジンジャカンノンドウオヨビクウデン 

指定区分・種別県-指定-県宝
内容寺院建築
指定年月日平成 23/09/29
時代区分江戸時代
年代1706年(宝永3)
作者 
所在地大町市大町2097
寸法・材質・形状観音堂-1棟、桁行3間、梁行3間、寄棟造、茅葺、向拝1間 宮殿-1基、桁行1間、梁間1間、入母屋造、妻入、板瓦葺
概要解説観音堂は和洋の一部に禅宗様を取り入れた建築で、木鼻(きばな)、中備(なかぞなえ)、手挟(たばさみ)等に彫刻を用い、内部には彩色・彩画が施されている。これらはすべて建立当初のものと推定される。木鼻の彫刻などに、中世的な形態が色濃く残る一方、彩画や立体的彫刻には、近世の寺院建築にふさわしい意匠や形態が確認できる。宮殿は、観音堂の内陣に安置されており、軒裏に垂木を用いず、彫刻の板軒にする点に特徴がある。建築年代は不明だが、細部意匠などからみて、観音堂と同時期のものと考えられる。観音堂及び宮殿は、室町時代以来の工匠である金原氏の18世紀初頭の作風を示す建造物として貴重である。また、観音堂は、三重塔とともに神社境内に現存する数少ない近世の寺院建築で、神仏習合の信仰の姿を具体的に示すものとして意義が認められる。
交通案内JR大糸線信濃大町駅から徒歩15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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