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県宝

旧念来寺鐘楼 キュウネンライジショウロウ 1棟

指定区分・種別県-指定-県宝
内容寺院建築
指定年月日平成 24/03/22
時代区分江戸時代
年代1705年(宝永2)
作者 
所在地松本市中央4-9-12
寸法・材質・形状桁行3間、梁間2間、高さ12.67m、軒下7.67m、楼床高さ4.4m、袴腰付鐘楼、入母屋造、銅板瓦葺
概要解説念来寺は、木食僧唱岳長音上人により元和5年(1619)開山された。開山にあたり松本藩主戸田氏から土地の寄進を受け、1800坪の寺城を備えた大規模な寺院であった。木食行とともに作仏行を行う天台宗木食派の寺で檀家をもたなかったが、本尊阿弥陀如来(長音上人作仏)は「清水の大仏(おおぼとけ)」と呼ばれ、庶民の寺として信仰を集めた。明治5年(1872)廃仏毀釈により、廃寺となり伽藍は破壊されたが、時の鐘を告げていた鐘楼のみが、その後も役割を果たすため破壊の難を免れた。建築されたのは、棟木に記された墨書と上層天井中央にある方位板に書かれた銘文から、宝永2年(1705)であることが明らかとなっている。彫刻板軒を用いた建物としては現存するものの中では最古級であり、江戸時代中期のこの地方の寺院建築の様子を今に伝えるものとして貴重である。
交通案内JR篠ノ井線松本駅から徒歩20分、長野自動車道松本ICから車で10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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