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県宝

木造地蔵菩薩立像 モクゾウジゾウボサツリュウゾウ 1躯

指定区分・種別県-指定-県宝
内容彫刻
指定年月日平成 29/03/16
時代区分鎌倉時代
年代鎌倉中期-後期
作者 
所在地長野市篠ノ井塩崎878(長谷寺)
寸法・材質・形状像高79.5cm、桧材、寄木造、玉眼嵌入
概要解説もとは千曲市桑原・佐野山長福寺の本尊であったが、昭和37年(1962、一説には38年)に同寺の廃絶により長谷寺に移座された客仏である。本像は、鎌倉時代、慶派仏師を先駆として始まった「内衣・覆肩衣・袈裟を用いた新しい着衣形式」による比較的早い作例で、その製作は13世紀前半(第1四半期以後)に遡るとみられる。運慶・快慶の作を踏まえながら、一部に和様回帰も認められる静かで穏やかなその作風は、運慶次世代にみられる新傾向の一つであり、この期における優作である。造立事情を詳らかにしないものの、慶派作品をその権威の徴標としたとされる鎌倉幕府・北条得宗家や御家人勢力の配下に長くあった当地域に移安・伝来され、その仏像受容の傾向や信仰史を考える一資料として貴重である。
交通案内JR篠ノ井線稲荷山駅から徒歩10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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